冨田会計・不動産鑑定株式会社
代表取締役 冨田 建 様
2010年の不動産鑑定業者登録から10年以上の実績を有し、最近5年間だけでも全国31都道府県の不動産の鑑定評価や調査を行っている冨田会計・不動産鑑定株式会社。
数少ない「不動産鑑定士としての不動産鑑定業務が中心の公認会計士・税理士」として活躍されている冨田代表に、仕事をする上で大切にしていることをお伺いしました。
ー最難関である文系国家三大資格の1つ、不動産鑑定士ですが、この資格を取ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
幼い頃から鉄道ヲタクだったんですよ。様々な鉄道を乗りに行くために日本全国を飛び回っていました。地理が得意科目となった高校生の私に対して、母が“旅行業務取扱管理者資格”を勧めてくれたんです。試験には二週間の勉強で合格出来ました。
ーそんな短期間の勉強で資格が取れたんですね!
自分でも驚きました。その資格を取得した時に、それよりももっと難しい資格を取得したいと思ったんですよね。そこで色々な資格を調べたときに見つけたのが「不動産鑑定士」でした。大学在学中に、資格取得のためにしっかり時間を確保して、「不動産鑑定士」の資格を取ることが出来ました。
利益を独り占めしない
ー士業歴15年以上の冨田さんが商談やお客様とのコミュニケーションで大切にしていることは何ですか?
「利益を独り占めしない」ことですね。利益ばかりを考えていると均衡が崩れるんですよ。そうすると、信頼までも一瞬にして崩れてしまうのでそこは一番大事にしています。
“不動産鑑定士といえば冨田だよね” “この人に頼みたいよね”
そう思ってもらえる人間でいる努力をしなければいけないですよね。
あとは信頼できる「仲間」を作ること。私は今まで個人事業主として動いていますが、一人では限界があることを痛感しています。一人では何も出来ないので信頼できる“仲間”を作り、良い人間関係を築ける自分であることを大事にしています。
お客様のために柔軟に対応出来るプロであり続けたい
ーお仕事で大切にしていることは何ですか?
「お客様のためにならないものを作らない。」これはずっと大切にしています。
私の仕事で言うと「鑑定評価書」のことです。ビジネスではあるけれど、お客様にとって必要のないものを、お金をもらって作る必要はないんですよね。
お客様の目的を伺った上で、その目的にあったものを提供する。これは当然のことだと思っています。
誇りを持ってこの仕事をしているからこそ、お客様のために柔軟に対応出来るプロであり続けたいと思っています。
ー不動産鑑定士や公認会計士・税理士として講演もされていますよね。その際はどのようなことを意識してお話されていますか?
これまで色々な場で講演をしてきましたが、時には依頼してくださった方々にとって不利な話もしないといけないときもあるんですよね。そんなときも、私は包み隠さず全て話すようにしています。
自分に素直でいること。これを一番意識しているかもしれませんね。
そして、「聞きに来て下さっている方々に1つでもお土産を持って帰ってもらうこと」。
そうそう、“言葉のお土産”みたいなその人の心に残る話が出来ればと思っていますね。
そのためには講演の中で自分が伝えたい事は何なのかを明確にすることが重要だと考えています。
いつまでも「好奇心」を忘れずに
ーそんな冨田さんが普段から大切にされている言葉を教えてください。
好奇心ですね。
好奇心を抱けない仕事はやっていても辛くないですか?(笑)
常に、好奇心から始まる挑戦を大事にしています。
失敗しても取り返しがつく範囲であれば、自分が興味を持ったものにチャレンジし続けていきたいですね。
ー今後の展望をお聞かせください。
先程も話しましたが、士業を始めてから目標にしている“不動産鑑定士といえば冨田建!”と言ってもらえるような公認会計士・税理士・不動産鑑定士になる事です。
また、社会貢献や次世代を担う子供たちに向けて何か形として残せるようなものを作れたら幸せだなと思っています。
お客様や仲間、多くの方との出逢いをとても大切にしていらっしゃる冨田様。
沢山の素敵な言葉を、ありがとうございました。