株式会社ダブルエー・ホールディングス
代表取締役社長 兼 CEO 皆川 一 様

2018年秋に「キャリアクルーズアカデミー」を開校。
ベトナムなどの勤勉で有能なアジアの若者が技術研修生として日本の労働環境にマッチできるための教育全般を行う。
外国人技術実習を通じてアジア圏における経済発展と文化交流のサポートを行っている。

今回は、キャリアクルーズアカデミーを運営する上で大切にしていることや、
社長御自身の想いをインタビューさせていただきました。

“コミュニケーション“を違う角度から見ることが大切

-外国人技能研修生とのコミュニケーションで大切にしていることはなんですか?

今、ベトナムから外国人技能研修生を迎え入れているんですが
そこで1つの大きな気づきがありました。

それは、コミュニケーションというものを違う角度から見るということ。
なぜかというと、日本人同士がコミュニケーションを取ろうとすると、
どうしても「言葉」で取ろうと努力をしてしまう。
その「言葉」が誤解を生んだり、逆行してコミュニケーションが取れなくなる。
ところが外国人の方はまだ日本語が堪能ではないことから、「言葉」でのコミュニケーションがなかなか難しいんです。

-では、どのようにコミュニケーションをとっているのでしょうか?

それは「アイコンタクト」です。
「心配をしている」や「どうしたの」、「やる」「やらない」というのを目で話すということ、これは世界共通である。
逆に言うと、日本語が話せるだけでなく、相手の目を見て状況を知るというのはとても重要なことなのです。

そこで、外国人技能研修生にとって大切なことは、「将来の目標・目的を明確に共有してあげること」。
どこに向かっているのかの目的が一致しなければ、コミュニケーションの取りようがない。
どこに向かっているのかが統一されていれば、言葉の障害は乗り越えられる。

これはしいて言うならば、1つのコミュニケーションの中の、同意性・合意性が培われるのではないかと感じています。

コミュニケーションは「会話」だけではない

-皆川社長が考える、「営業のコツ」を教えて頂けますか?

セールスをしたり、商品説明をしたり、会社の利点を説明する際、
目と目を合わせて直接はなしているが、話し終わって当事者が’不在’になってからの相手側の会話、
これが本物の会話「不在会話」になるんです。

例えば「この商品はこんな利点があるんです。検討してください。」と帰った後に、
いい商品なら高いんじゃないか…、そんな良い商品がうちにはいらないのではないか…という会話になる。
要するに、自分が話しているときに相手が心で考えていることが「不在会話」ということです。

本物の敏腕営業は、この「不在会話」を前もって読み取れる人間だと思っています。
「こんな商品なんです。」と説明した時、
「高いだろうな、いらないのでは」と考えているのではないかと感じ取って、
先手必勝で相手に質問させる前に答えてあげるといのが基本的なメソッド。

その心掛けが、最終的に「この商品が必要だ」と思ってもらえることに繋がる。
例えば、デパートで実演販売をしている人は「不在会話」の達人なんです。
なぜなら相手が考えていることをすべて読み取っているから。

営業にとって一番辛いのは、相手が一番ネックになる買わない理由の部分を話してもらえないこと。

つまりコミュニケーションは「会話」だけではないんだと考えています。

-取材者コメント

 

今回のインタビューで「聞く力」「伝える力」の重要性を
感じ取ってもらえたのではないでしょうか?

どんな立場、どんな職業でも必ず役に立つ力、
「コミュニケーション力」「プレゼンテーション力」を向上して、声で未来を変えてみませんか?